IPAとの違いをゆるっと解説。どっちが好きかは、あなた次第。
クラフトビールを語るとき、絶対に外せないのがこの2つ。
ペールエールとIPA(インディア・ペール・エール)。
どちらも香り高くて、ホップの個性が主役のビールだけど、
実際のところ「どう違うの?」って思う人も多いはず。
この記事では、そんな2つのスタイルを
ビール好きの目線で、やわらかく掘り下げていきます。
🧾 ペールエールってどんなビール?
「ペール(Pale)」=淡い、「エール(Ale)」=上面発酵のビール。
つまり、ペールエールは「明るい色のエールビール」という意味。
色合いは琥珀色、香りはふわっとモルトの甘み、
そして苦味は“ちょうどいい”くらい。
香ばしさと爽やかさの間を歩くような、バランスのとれた王道スタイルです。
🏺 歴史は古く、でも味はモダン。
ペールエールが生まれたのは18世紀のイギリス。
当時は黒いビール(ポーター)が主流だったけど、
焙煎技術が進んで「ちょっと明るい色の麦芽」が使えるようになった。
それがきっかけで誕生したのがペールエール。
のちにインドに送る用にホップを増やした“IPA”が派生します。
つまり、IPAはペールエールの子どもみたいな存在なんです。
🍃 味の違いをざっくり言うと…
| 比較ポイント | ペールエール | IPA |
|---|---|---|
| 苦味 | やや控えめ。じんわり広がるタイプ | ガツンと強め。後味までしっかり残る |
| 香り | モルトとホップのバランス | ホップの香りが主役(柑橘・松・トロピカル) |
| アルコール度数 | 4.5〜6%くらい | 6〜7.5%くらい |
| 飲みごたえ | やさしい、毎日でも飲める | 力強くて満足感がある |
| 印象 | 調和のビール | 個性のビール |
🍺 つまり、
ペールエールは「日常の1本」、IPAは「主役の1本」。
🍺 代表的なペールエールたち
🔸 よなよなエール(ヤッホーブルーイング)
柑橘の香りとやさしい苦味。
「クラフトビールっておいしいんだ」と思わせてくれる入門銘柄。
🔸 ブルックリン ペールエール(Brooklyn Brewery)
アメリカンクラフトの名作。
香ばしさと華やかな香りのバランスが見事。
“クセがないのに記憶に残る”系ビール。
🔸 シエラネバダ ペールエール(Sierra Nevada)
クラフトビールの歴史を変えた1本。
爽やかなホップ香とほどよいモルト感、
「これぞアメリカン・ペールエール」と言える完成度。
🍽 ペールエールに合うおつまみ
ペールエールは“料理を選ばない”万能選手。
唐揚げ、ポテト、ピザ、グリル野菜……なんでも合います。
ホップの苦味が油を流し、モルトの甘みが旨味を引き立てる。
家飲みの相棒にちょうどいいスタイルです。
🧩 IPAとペールエール、どっちを選ぶ?
どっちが上とか下とかじゃなくて、
その日の気分で選ぶのが正解。
- 「今日は落ち着いて飲みたい」 → ペールエール
- 「ガツンと香りと苦味を楽しみたい」 → IPA
ペールエールが“優等生”なら、IPAは“やんちゃ坊主”。
両方知っておくと、クラフトビールがもっと楽しくなります。
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🧑💻 著者メモ
「ペールエールを飲むとホッとする」のは、
きっと“ちょうどいい”味だから。
苦味も香りも派手すぎず、でも物足りなくない。
そんな絶妙な立ち位置が、やっぱり好きなんです。
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