ランビックとは?
ベルギービールの一種で、空気中や木樽に宿る野生酵母を取り込み自然発酵させたビール
発酵の仕方がエールともラガーとも異なり、ビールの原型に最も近いスタイル
正真正銘のランビックビールを作る10か所ほどしかない醸造所は全てベルギー首都ブリュッセルから南西部16キロ圏内に位置している
それ故に製造方法はベルギーの専売特許と言っても過言ではない。
500年も前から製造方法がほとんど変わっていないといわれる最も歴史のあるビールです。
製法
醸造所の中や周辺に棲息する野生酵母を使って発酵させる。またその酵母の種類は86種類もある。
未発芽小麦を30~40%の割合で加え、収穫後に寝かせて古くなったホップを大量に使う。
寝かせたホップを使うことによって苦味が控えめで甘味と衝突することがない。
さらに、このホップは天然の保存剤、酸化防止剤としての役割もある。
ランビックの種類
グーズ(Gueze)
若いランビックと古いランビックをブレンドし液糖を加え瓶詰めされる。若いランビックが完全に発酵していないため
二次発酵が起こり炭酸ガスが発生する。瓶の状態で最長20年保存できます。
ファロ (Faro)
醸造したての薄いビールをランビックを加え、黒砂糖を加えた低アルコールビール
低価格なので毎日も飲めるビールといわれている。後味はあまり良くないみたいです。
クリーク (Kriek)
クリーク(さくらんぼの一種)をランビックの樽に6か月ほど漬け込んで作る。
種も一緒に漬けて置くのが必須、こうすることでフルーティーで酸味を持つものとなる。
そのほかに木苺で浸すと伝統的なランビックの「フランボワーズ」になる
ブドウやアプリコット、バナナなどの果実で試した例もあるが、認められるほどの地位は確立していない。
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